鍋を使ってお米を炊飯しようと思っても、詳しい炊き方がわからなければ上手に炊き上げることができません。鍋を使ってお米を炊くときは、一体どんなふうにして米を炊けばいいのでしょうか。
ここでは、鍋を使って3合のお米を炊く方法についてお伝えします。米の浸水時間や水の量・火加減や蒸らす時間について詳しくご紹介しますので、参考にしてみてください。
また、鍋でお米を炊くと美味しく炊きあがると言われる理由やメリットについても併せてお伝えします。
美味しいお米の炊き方を知って、笑顔あふれる美味しい食卓にしましょう。
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3合の米を鍋で炊飯するときの米の浸水時間と水の量
お米を鍋で美味しく炊飯するためには浸水時間が大切です。浸水時間とは皆さん御存知の通り、米を研いだ後に炊飯前においておく時間のことです。
では、なぜ浸水時間が大切なのか知っていますか?お米はでんぷん質をアルファー化させることで、粘りがある美味しいご飯に仕上がります。また乾燥しているお米の真まで、水分を入れアルファー化させなければ、熱がお米の一粒一粒に行き渡らずに、ふっくらとしたご飯をたくことができなくなってしまいます。
このアルファー化をしっかりと行うために、適度な浸水時間が必要となるのです。
そこで適度な浸水時間はどのくらいなのか?気になりますよね。浸水時間は夏場と冬場では違いがあります。
温かい夏場なら浸水時間は30分、寒い冬場なら1時間を目安に考えてください。お米が透明な乳白色から白く濁ったら、浸水完了のサインとなります。
次に浸水時間と同じ様に重要な水の量ですが、3合のお米を炊く場合は650ミリリットルを目安にしましょう。お米の品種や新米などによっても、水分量は微妙に変わってきますので、あくまでも目安にしてくださいね。
米3合を鍋で炊飯するときの火加減や炊き上げ時間・蒸らす時間
鍋で炊飯をする時に、炊飯器と最も違う点が火加減を調節しなければいけない点です。ここが難しいですよね。
まずは浸水完了をした3合のお米と、水を入れた鍋に蓋をして火にかけます。そして沸騰させます。この最初の沸騰時間がお米を美味しく炊き上げるためには重要だと言われている、ゴールデンタイムです。
中火から強火で火加減を調整しながら10分程度で沸騰するように調整をします。
沸騰したら吹きこぼれしないように、火加減を弱火に調整をして10~15分で炊き上げます。
炊き上げのタイミングは水が無くなっているかどうかです。水がぶくぶくあがってこなくなった、炊飯している際の音が変わったなどの変化を感じたら、火を止めましょう。
最後は蒸らし時間です。10分ほど蓋をしたままご飯を蒸らしたら炊飯終了です。炊飯器でご飯を炊くときと同じ様に、蒸らしが終わったらしゃもじでご飯を軽く混ぜてください。
米3合の炊飯は鍋で簡単にできる
鍋でご飯を炊くというと面倒に感じてしまいますが、お米3合の炊飯なら鍋で簡単に炊くことが出来ます。
お米の浸水時間を除くと、炊飯時間は僅か20分でOK!蒸らし時間を入れても30分程度で出来上がりです。
重要な火加減も、コツさえ掴んでしまえばキッチンタイマーを使用して、管理をすることが十分に可能です。
また鍋も蓋がついているものなら、どの様な鍋でも炊飯することは可能で手軽に行えます。
鍋で炊くことで節電につながり、炊飯器の置き場所に悩むことが無いのも鍋炊飯の良い点ですね。
普段から炊飯器から立ち昇る蒸気の事を考えて、置き場所に悩んでいる方なら、鍋で炊飯することはメリットが沢山あると感じられるはず。
まずは一度、鍋での炊飯にチャレンジしてみてください。意外に上手に簡単にご飯を炊くことが出来ますよ!
もちろん、火加減や浸水時間などポイントはしっかりと抑えてくださいね。
鍋で炊いたお米は冷めても美味しい
上記でもお鍋でご飯を炊くメリットについて少し触れましたが、お鍋で炊いたご飯は何よりも冷めても美味しいという点を忘れてはいけません。
なぜ、お鍋でご飯を炊くと冷めても美味しいのか?それは、やはり火加減に理由があります。お鍋でご飯を炊く時に使用するガス。強火で熱をすばやく行き渡らせることができるので、アルファー化を十分にさせることができるのです。
このアルファー化、先程浸水時間の説明のときにもでてきましたよね。アルファー化は別名、糊化。糊化が十分にできるというと、粘りのあるお米ができるということがわかりやすく感じるのではないでしょうか。
そして十分にアルファー化されると、水分をたっぷりとお米に含んでいるので、コチラも冷めても美味しいご飯に仕上がる理由の一つとなります。
もちろん、冷めても美味しいご飯が出来上がっても、時間が経つにつれて水分が飛んでいきます。美味しさを保つためにも、保存をするなら冷凍保存をする事をおすすめします。
鍋でお米を炊くときにおすすめの鍋
お鍋でお米を炊くとき、蓋のついている鍋ならどの様な鍋でも炊飯ができるとお話をしました。
しかし美味しく炊き上げたいのなら、おすすめの鍋やポイントが存在します。
- 厚みのある鍋
厚みがある鍋は、熱を逃しにくく、じっくりと伝えてくれます。逆に薄い鍋は熱の伝わりが良すぎるので、お米が焦げ付きやすくなってしまうので注意をしましょう。 - 蓋が透明なもの
最初のうちは沸騰具合など、火加減の調整に戸惑うところです。蓋が透明だと開けなくても中の様子を確認できるので、鍋炊き初心者の方におすすめです。 - 蓋にある程度重みのあるもの
なんどもお話するように、美味しいご飯を炊くためには火加減が重要です。火加減=温度ということになり、蓋をしていても開ける度に、中の温度が下がってしまい。元の温度に戻るまでに時間がかかってしまいます。もし沸騰した圧力で蓋が浮いてしまうほど、軽い蓋だとその度に温度が下がってしまい、お米の味にも違いがでてしまいます。
美味しいご飯を食べたいのなら、ある程度の重みがあるしっかりとした蓋を使用することもポイントになります。
この様にお米を炊く時に使用する鍋によっても、美味しさには違いがでてきます。こだわりを持って鍋でお米を炊くのなら、お米専用のものも販売されていますので、確認してみてはいかがでしょうか。